院長からのごあいさつ
2月14日のバレンタインデー。最近は女性からの愛の告白だけで無く、チョコレート等のギフトの日だったり、スイーツ好きの男性が「俺チョコ」を自分用に購入する方もいる様です。伝説をアレンジするのは日本の特徴かもしれません。
「お腹を痛めて産んでこそ母親」こんな伝説に日本のお産は未だにしばられている様です。以前より無痛分娩は増えて来ていますが、まだまだ少数派です。そして少数派を重視しないのも日本の特徴かもしれません。かつて無い少子化の現在、無痛分娩だろうと帝王切開分娩だろうと産む覚悟を決めた女性は尊重されるべきだと思います。
当院では開院時より硬膜外麻酔による無痛分娩を行っています。Facebookにも載せましたが、以前は経産婦さんからの希望が多かったのですが、最近は初産の方も増えました。又、昨年より硬膜外麻酔による除痛を帝王切開後にも応用しています。
分娩は自然が一番だとは思いますが、選択肢が多い方が豊かな社会であると考えています 。メリット、デメリットを前向きに考慮できる様に情報提供をして行きたいと思います。そして、どの選択をされた方も満足できる様、柔軟にサポートさせて頂きます。
(鈴木まさし)
2017年1月にクリニックベルで誕生した赤ちゃんをご紹介いたします!
※ 許可を頂いた赤ちゃんの写真のみを掲載させて頂いております。
【外来・各種教室】
はり・灸マッサージやたくさんの教室があって良いと思います。
【入院中】
とても快適に過ごせました。TVをあまり見ないので有線で音楽を聞けて良かったです。
母親教室で配布されたパンフレットの入院中の持ち物リストに、クリーンコットンがあったので準備していたが、今はもう使っていないということで買い損となってしまいました。
ベルスタッフより
ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。
現在は入院中の持ち物リストをはじめ、全ての内容を見直し新しいパンフレットを配布させていただいています。年末はパンプレット移行期間につき、お伝えする内容が不十分であったことをお詫びさせていただきます。貴重なご意見をありがとうございました。
12月13日から約1か月間、入院中の患者様を対象に『ホームページについて』のアンケートを実施させていただきました。
約9割の方が〔ホームページを見たことがある〕と回答してくださり、中でも〔ベル通信を見た〕との回答が81%と最も多くスタッフの励みとなっています。
続いて、〔はり・灸マッサージ〕が72%、〔診療案内〕〔スタッフの想い〕〔入院のご案内〕〔よくある質問〕〔各種教室・マッサージ〕が63%という回答でした。
今回のアンケートをもとにホームページの内容を充実させられるよう検討していきたいと思います。
ご協力ありがとうございました。
また、今後『Facebookについてのアンケート』を実施予定です。
胎盤の役割
胎児がお母さんのお腹の中で10ヶ月間育つために不可欠なのが【胎盤】です。
胎盤は妊娠7週頃から形成され、妊娠4ヶ月末に完成します。
円盤状の形をしていて、妊娠の経過とともに増大し、出産時には直径15~20cm、重さ500gくらいになります。
①ホルモンの分泌をします。
・胎児の発育を促します。
・乳腺や乳房の発達を促します。
・乳汁分泌の準備をし、妊娠中は乳汁分泌を抑制します。
・妊娠の維持と分娩の準備をします。
赤ちゃんが生まれると胎盤も子宮の外に排出され、その役割を終えます。
②母体血と胎児血は混ざらずに物質交換が行われます。
胎盤は有害な物質を通さないようにフィルターの役割をしていますが、分子の小さなものは胎盤を通過してしまいます。
特に、胎児の器官形成が活発となる妊娠初期は、流産だけではなく、奇形に対しても注意が必要です。
妊娠初期を過ぎても、アルコールやタバコなどの有害物質を避け、薬を内服する場合は医師の指示に従い服用しましょう。
** タバコが及ぼす悪影響 **
・ニコチンにより母体の血管が収縮し、胎盤の血流が悪くなります。
・一酸化炭素は胎盤を通過し、胎児への酸素の供給を阻害するため胎児が酸素不足になります。
・副流煙の方が直接タバコを吸うよりも有害物質が多く含まれています。
※胎盤の血流が悪くなると胎児に送る栄養や酸素が不足し、発育障害や胎盤に
異常が生じることもあります。
** アルコールが及ぼす悪影響 **
お母さんが飲んだアルコールはそのまま胎盤を通過します。しかし肝臓の機能が未熟な胎児は、アルコールを体内で処理するのに時間がかかるため、アルコールの影響を長く受けることになります。
そのため、胎児の奇形や発育の遅れ、中枢神経系の障害のリスクが高くなります。
★妊娠中に大事なこと
・胎盤に良い血液を送ることは胎児の発育のために重要です。
妊娠中の飲酒、喫煙はやめましょう!
・お母さんの口にする物は胎盤を通過します。
赤ちゃんのためにも食事や生活に気を付けましょう!
・薬は胎盤を通過しますが、お母さんの健康維持のために必要なこともあります。
妊娠中の服用は自己判断せずに医師に相談しましょう!
★お産のときに大事なこと
お母さんが緊張していて体に力を入れ過ぎてしまったり、呼吸することを怠ってしまうと、胎盤の血流が悪くなり、一時的に胎児が酸素不足になることがあります。
陣痛の時は、胎児のストレスが軽減するよう深呼吸したり、体の力を抜いてリラックスを心がけましょう。