院長からのごあいさつ
ワクチン流通の遅れか、乾燥した気候が続いた為か、記録的な発症件数の今シーズンのインフルエンザ。当院でも妊婦さんが多数感染され、中には陣痛が発来し、インフルエンザ治療薬を使用しながら出産した方も見えました。幸い厳重な感染症対策で新生児も含めた院内感染は発症しませんでした。昨年から続く麻疹(はしか)や風疹(三日ばしか)の流行も記憶に新しいところです。妊娠中は同居家族の方も予防接種が必要だと思います。そしてインフルエンザが終息して来たところで今度は花粉症の流行を迎えている様です。
妊娠中は元より、女性のライフサイクルの中でも疾患の発症予防が大切です。女性ホルモンの低下に伴い、動脈硬化の促進、脂質代謝異常、骨密度の低下などが起こります。更年期に入ったら現在の自分自身の状態を知り、その後の生活習慣を考える事が必要です。当院では住民検診で行う20歳からの子宮頸がん検診、30歳代の生活習慣病予防健康診査(短期人間ドック)、40歳からの特定健康診査(特定健診)はもちろん、院内で行う血管年齢の検査や陶生病院で優先的に行う骨密度検査をしています。日本人女性の平均寿命は世界でも上位国ですが、疾患の発症予防をして健康寿命が長くなる事を考える時期に来ています。どうぞご利用下さい。
(鈴木まさし)
クリニックベルで誕生した赤ちゃんをご紹介します!
2019年1月生まれの赤ちゃん
2019年2月生まれの赤ちゃん
※ 許可を頂いた赤ちゃんの写真のみを掲載させて頂いております。
【外来】
・出産までに健診だけでなく鍼灸や各種教室が同じ所で出来るのが良かったです。
【妊娠中】
・一人目の時もお世話になり、満足のいくお産・入院生活でしたので、今回(二人目)も迷わずこちらで決めました。今回のお産もバースプランでお願いしていた通り、呼吸法をしっかりサポートしていただき、「上手にできているよ。」などの声かけにとても励まされて、最後までがんばれました。最後のほうで、赤ちゃんの頭が出ているのを鏡で見せてもらえたり、赤ちゃんが産道を通っている感覚もわかって、本当に記憶に残る貴重な体験ができました。先生に撮っていただいたビデオを見返すと、赤ちゃんも本当に命がけで頑張って出てきてくれたんだと改めて分かり、感動しました。今後の育児の励みになります。
・帝王切開での出産で、手術前に立ち会う主人と2人緊張していました。手術室では医師をはじめスタッフの皆様が色々なお話をして下さり、和やかなムードで臨むことができました。入院中も分からないことに丁寧に答えて下さって、とても充実した入院生活を送ることができました。
・外来の検尿用トイレの荷物置き場が棚の上にあり、置いたり取ったりしにくかったため、カゴが下にあるといいと思いました。上着をかけておくところもあると助かります。
スタッフより
ご不便をお掛けして申し訳ありません。検査用トイレに荷物用のカゴは設置されていますが、位置が高く、使いにくい状態でした。荷物やコートをかけて頂ける様に、フックの設置を予定しております。貴重なご意見ありがとうございました。
赤ちゃんの産み分け方
初めての妊娠の時は「元気に産まれてくれたら十分!」と思っていたのに、
2人目以降になると「上の子と違う性別がいいな」
「同性の兄弟を作ってあげたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、赤ちゃんの産み分け方についてお話しします。
産み分けにはいくつかのポイントがあり、パートナーの協力は不可欠です。
パートナーと共に十分に話し合ってから、産み分けをしましょう。
【性別決定のしくみ】
赤ちゃんの性別は卵子に受精した精子の染色体の種類で決まります。
精子にはX染色体とY染色体があり、卵子はX染色体のみを持っています。
◎精子のX染色体と卵子のX染色体が受精 ⇒ 女の子(XX)
◎精子のY染色体と卵子のX染色体が受精 ⇒ 男の子(XY)
【産み分けのポイント】
産み分けをするには、精子のどちらの染色体を卵子に届けるかがポイントです。
それぞれの染色体の特性を考慮し、性交時期を決め、産み分けゼリーを使用します。
・膣内が酸性のうちに性交する(排卵日の2日前)
・あっさりとした性行為を心掛ける
・性交時ピンクゼリーを使用する
・性交後5~7日間は禁欲する
・膣内がアルカリ性のうちに性交する(排卵日)
・女性にとって気持ちの良い性行為を心掛ける
・性交時にグリーンゼリーを使用する
・性交前3~5日間は禁欲する
【排卵日の特定方法】
①基礎体温をつける
・最低3ヶ月測定
・起床したらすぐに婦人体温計を舌下に入れ、実測値(×予測値)を測定
・体温を記録し、低温期から高温期へ移行するタイミング(排卵日)を見つける
②排卵検査薬を使う
・排卵検査薬を薬局で購入
・排卵直前に急上昇する尿中の黄体ホルモンの濃度を検査し、排卵日を予測する
③病院で排卵の状態を診てもらう
・排卵日が自分で特定できない場合や急いで排卵日を知りたい場合にお勧め
・膣エコー検査や子宮頸管粘液の状態を診る
(必要時、尿中黄体ホルモン検査を行うこともある)
【最後に】
赤ちゃんの産み分けはあくまで確率を高めるための方法であり、
確実に産み分けできるというわけではありません。
希望した性別でなくても大切な我が子に変わりはないので、
大事に育てていく気持ちを忘れないようにしましょう。
また、産み分けはタイミングや方法など制約が多く、
上手くいかないとお互いストレスになります。
パートナーを思いやり、無理のない計画を心掛けてください。
《当院での取り扱い品》
◎ピンクゼリー(女児希望)
膣内の頸管粘液を酸性た保つための膣内調整剤
◎グリーンゼリー(男児希望)
膣内の頸管粘液をアルカリ性に保つための膣内調整剤
◎注射器
膣内へゼリーを注入するために使用
◎リン酸カルシウム(栄養補助食品)
最低2ヶ月以上服用
体内がアルカリ性になるわけではないが、男児が生まれることが多い
◎エレビット、葉酸プラス(栄養補助食品)
妊娠1ヶ月以上前から服用
リン酸カルシウムと併用して内服可