ベル通信 Vol.006【2016年1月号】

    院長からのごあいさつ

    新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。
    例年に無く、暖かく晴天の続いた正月となりました。未来はこんな感じの気候に変わっていくのでしょうか。

    年末にSTAR WARS の新作「エピソード7 フォースの覚醒」を観てきました。1977年から続くこの映画のテーマは「愛」「絆」「喪失」です。親子間、師弟間、男女間、場所、時代、身体と色々な角度でストーリーが描かれています。今後もエピソード9まで、2年おきに新作が出る予定です。楽しみです。 

    毎年新年には箱根駅伝が行われ正月の風物詩となっています。命をつなぐ医療は移植や再生医療が注目されていますが、つなぐ医療は産婦人科のお家芸です。当院も地域の家族間はもちろん、医療機関間、官民間、世代間の橋渡しと、豊かな出生率1.8人の目標をお手伝いできる様、未来思考で日々の診療に取り組んで行こうと想います。

    (鈴木まさし)


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    2015年12月にクリニックベルで誕生した赤ちゃんをご紹介いたします!

    ※ 許可を頂いた赤ちゃんの写真のみを掲載させて頂いております。

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    【外来】
    3人目の出産ですが、母親教室に出席して他のママとお話しする機会ができてよかった。

    【分娩】
    友達の話を聞いて恐さしかなかったけど、いざ分娩室に入ると「もう産むしかない!」という気持ちになりました。お腹にいるあいだに体を動かして沢山歩いたり、体を温めたり、呼吸法を練習したりと、アドバイスしてもらった事を続けていた事が、いいお産につながったのだろうと思いました。
    旦那も立ち会うことができ、いっそう子どもを大切にしたい気持ちが強くなっていると思います


    kouzyou

    【外来】
    病院の入口の横に喫煙所があると副流煙を吸うことになるので、喫煙所の場所を変えてほしい。

    ベルスタッフより ご迷惑をお掛けし申し訳ありません。
             当院では妊婦及びご家族の方に禁煙を勧めております。
             喫煙所の灰皿は今後撤去する予定です。


    chiebukuro

    安産のお灸

    今回は、はり灸外来から『安産のお灸』のご紹介をします。

    妊娠5ヶ月(16週目)に入りましたら、両足首にある三陰交(さんいんこう)というツボに、毎日せんねん灸などの温灸で1~7壮お灸を据えます。

    三陰交はツボとツボを結ぶ“経絡”という線路で子宮に繋がっており、ホルモンバランスや胎盤の循環が良くなるため、お産が軽くなると言われています。

    実際10年以上のマタニティはり灸治療の施術を通して、三陰交(安産)のお灸を熱心にされた方のお産が楽になったり、赤ちゃんが小さめな方の胎盤循環の改善、羊水量の改善、8割以上の逆子が治る、また、早産につながる頻回なお腹の張りが治まる・・・などなど、沢山の効果を実感してきました。

    つまり『安産のお灸』は、赤ちゃんが元気に育つお腹の中の環境を整える助けにもなってくれるということです。ぜひ、幸せで満足なお産をめざし、安産のお灸を体感してみて下さい。
    では早速、安産のお灸の方法をお教えいたします。

    安産(三陰交)のツボの位置

    両足首の内くるぶしの膨らみの最も高い所から、指4本分上の骨の内側の際。
    肌肉が凹んでいたり、親指で押してみて痛い、または気持ちが良い場所がツボ。

    1、ゆっくり出来そうな時間を毎日、もしくは最低でも週3日以上、30分ほどお灸の時間として確保します。(仕事などで中々時間の取れない方や、上のお子さんがいらっしゃる方は、寝る前の15分でも大丈夫)

    2、携帯はマナーにし、テレビやラジオなどは消して、出来るだけ頭が空っぽになり、リラックスする環境を整えます。(癒しの音楽をかけるのはOK)

    3、換気を確保し、お灸セット(温灸、ライター、水入り灰皿)を用意したら、できるだけラクに座れるソファーまたは、胡坐でリラックスします。

    4、「今から温かいお灸をするからね。」など赤ちゃんに話しかけてから、まずは左右1壮ずつお灸をします。終わったら10分~15分ほど横になり、目を閉じてお腹の底から深く呼吸し、しばらくお灸の余韻を味わって休みます。

     3日から一週間お灸して慣れてきたら、お灸の数を1壮増やします。これを繰り返し、ご自分の心地良い効果を実感できる壮数を見つけます。自己判断の場合、多くても7壮までにします。P1020999

     ★上手にできている時に感じられる効果として、

    1、お灸し始めると必ずと言っていいほど、赤ちゃんが動きだす。
    2、大人しかった赤ちゃんがよく動くようになる。
    3、足のむくみがスッキリしてくる。
    4、早い時期での頻回なお腹の張りが治まる。

    などがあります。もし、一週間毎日お灸しても中々効果を実感出来ない場合は、ツボの場所やお灸の数、他の症状の改善が必要などの原因があるかもしれません。気軽にはり灸外来にご相談にいらして下さい。

    ※注 意 事 項
    ○ お灸は、気持ち良い程度の熱さを感じたら、途中でも取りはずして下さい。熱さを我慢し過ぎますと水疱が出来ることもありますのでご注意下さい。
    また、お風呂上りや汗をかいている時も水疱になりやすいので、少し時間が経ってからお灸してください。

    ○ 明かにいつもと違う頻繁なお腹の張り・痛み、出血等のトラブル症状がある時のお灸はお休みし、病院の診察を受けて下さい。