院長からのごあいさつ
10月10日は体育の日です。1964年(昭和39年)の東京オリンピックの開会式が行われた事にちなんで祝日となりました。
運動後に水分と塩分を補給する事は今では常識となっています。ただし、普段の成人日本人女性の塩分摂取目標量は「7g/日」未満で、これは高血圧を始め生活習慣病の予防の為です。塩分摂取は、妊娠高血圧症候群の予防には「10g/日」以下が勧められ、発症後は「7~8g/日」に制限する(極端な制限は行わない)指導が行われています。母親や姉妹に高血圧がある人、35才以上の人などは妊娠前から塩分摂取に気を付けて下さい。
過日、尾張瀬戸駅近くの昔からある和食屋さんに久しぶりに行った時、全体的に薄味になっている様に感じました。公立陶生病院を中心とした「減塩」の啓蒙活動で、町中の塩分摂取が減って来ているのかも知れませんネ。
私は1964年(昭和39年)3月生まれです。二度目の東京オリンピックは健常な身体で迎えたいものです。
(鈴木まさし)
2016年9月にクリニックベルで誕生した赤ちゃんをご紹介いたします!
※ 許可を頂いた赤ちゃんの写真のみを掲載させて頂いております。
【分娩】
・ずっと支えてくれていた旦那に対して感謝の気持ちがすごく大きく残ったので、良い体験をしたと思えます。
・助産院の様な自然な分娩ができて良かったです。
【入院中】
とにかく食事がおいしくて最高です。
【その他】
安心感を感じられる助言や指導をいただけて、とてもよかったです。
今回は、ベル通信 Vol.012に掲載された「初診の時、血圧測定、体重測定、検尿のシステムが分からなかった」というご意見に対する改善策をお伝えします。
特に検査トイレの場所が分かりにくいというご意見が多かった為、地図を用いた案内版を作成しました。
今後はこの案内板を活用しながら、検査の説明をさせていただきます。
『カンガルーケア』のすすめ
当院では、助産師外来でバースプランをお話しする際に、カンガルーケアのご希望について伺い、ご希望に合わせて出産直後に分娩台でカンガルーケアを行っていただいています。
「カンガルーケアって、やった方がいいですか?」「どれくらいの時間やりますか?」「危なくないですか?」などのご質問をよくいただくので、今回はカンガルーケアのメリットや流れなどについてお話しします。
カンガルーケアとは?
カンガルーケアとは赤ちゃんとママが直接肌と肌を合わせて対面抱っこする方法です。
もともとは1979年に南米コロンビアの首都ボゴタで始まった育児方法で、早産児や低出
生体重児の保育器不足解消のために行われました。赤ちゃんにオムツを1枚つけただけの
格好で、ママのおっぱいの間に縦抱っこしてもらい、その上から衣服を着せて、保温と
母乳育児を行うというものです。ママに赤ちゃんを温めてもらうことで低体温や栄養不足、感染による死亡が激減しただけでなく養育放棄が少なくなったと言われています。
最初はNICUの代わりとして発展途上国に広まっていましたが、徐々に母子心理発達の面から先進国でも導入されるようになっていきました。
カンガルーケアのメリット
早期にスキンシップをとることによって、双方に様々なメリットがあります。
当院でのカンガルーケアの流れ
『カンガルーケアガイドライン』でも出生後30分以内から始め、少なくとも出産後2時間、または最初の授乳が終わるまで、カンガルーケアを続けることが薦められています。
カンガルーケアを行ってみて、2時間行うことが大変な場合は、遠慮せずスタッフにお知らせ下さい。
安全を確保するために…
赤ちゃんの状態が安定していることを確認してから、
カンガルーケアを行っていただいています。
危険防止のために、定期的に赤ちゃんの状態を診たり、
必要時モニターを装着します。
決してカンガルーケアが危険!なのではなく、カンガルーケアを行っている時期が産まれて間もない赤ちゃんの不安定な時期であるということです。カンガルーケアのメリットを知った上で、安心してカンガルーケアを行い、我が子との幸せな時間を過ごしていただけると幸いです。
ご不明、ご不安なことがありましたら、いつでも助産師外来でご相談下さい。