ベル通信 Vol.033【2018年6,7月号】

    院長からのごあいさつ

    今年は四年に一度の男子サッカーワールドカップがロシアで行われています。時差の関係で今回は深夜に中継されている為、押し殺した歓声が寝静まった町にかすかに聞こえる様な気がします。

    当院では少し前から、とある妊婦さんのリクエストに応えることをきっかけに、出生後へその緒(臍帯)を切る(結紮)タイミングを遅らせる「臍帯遅延結紮」を行っています。 通常は出生後1分以内にへその緒を切る早期結紮が標準とされていますが、出生後1分以上から臍帯拍動の停止までの遅延結紮を行うことで、生後4ヶ月の時の貧血の割合が少なくなる事が報告されています。そして、4歳になった時の子供の運動能力が高まることが報告され、特に男子で効果が高かったとされています。この臍帯遅延結紮は、WHO(世界保健機関)やACOG(アメリカ産婦人科学会)でも推奨されていますが、日本では新生児黄疸のリスクがわずかに上昇することを危惧し推奨は保留されています。

    低出生体重児(2,500g未満)や巨大児(4,000g以上)は、胎内での栄養環境が影響し、成人してからのいわゆる生活習慣病発症との関連が指摘され、妊娠中の適切な体重管理の必要性が推奨されています。臍帯遅延結紮は小さな工夫ですが、少しでも子供の未来に良い影響が有るなら楽しみですね。

    (鈴木まさし)


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    クリニックベルで誕生した赤ちゃんをご紹介します!

    2018年5月生まれの赤ちゃん

    2018年6月生まれの赤ちゃん

    ※ 許可を頂いた赤ちゃんの写真のみを掲載させて頂いております。


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    【外来】
    ・先生が、毎回の健診の最後に質問があるか聞いてくれて安心できました。

    【入院中】
    ・こちらでの出産は初めてでしたが、カンガルーケアやへその緒を切ったり、生まれてくる赤ちゃんの頭を鏡で見たり、触ったり、他院での出産時には体験できなかったことができてうれしかったです。又、基本会陰切開をしないという事で、産後の痛みが無いことですごく体が楽でした。

    ・スケジュール表にのっとって行われていくので、とても分かりやすく自分でも入院イメージができました。

    ・病院内どこも清潔で、とても気持ち良く入院生活を送ることができました。みなさん親切で優しく、授乳等質問にも的確にアドバイスしてくださり、退院後の生活に不安も少なくなりました。

    ・食事は量も多くて、おいしくて、毎回とても楽しみでした。

     


    kouzyou

    当院でご出産された方から、お食事に関するご要望をいただきました。

    ・入院中のお品書きがあるとうれしいです。
    ・献立表があると入院中のテンションがあがります。
    ・入院中の食事はどれもおいしく、簡単なメニューがあれば家でも作りたいのでレシピを知りたい。
    ・何の何か分からないまま食べるのはさみしいので、食事のメニュー表があるといいなあと思いました。

    入院中のお食事を楽しみにしていただき、シェフも大変喜んでおります。
    可能な限りご要望にはお答えしたいと考えており、
    お品書きの表示については、ただ今シェフを交え検討中です。
    お品書きの一例です。

      【7/9 お昼のお品書き】
    ・ぶりのみりん焼き              
    (付け合わせ カリモリ西京みそ漬け)
    ・たたきゴボウ
    ・白菜サバ缶煮びたし
    ・鶏ささみ治部煮
    ・お吸いもの
    ・白米

     

     

     

     

     


    chiebukuro

    ロタウイルスワクチン

    ロタウイルス胃腸炎は、乳幼児にみられる胃腸炎のひとつです。
    症状として、嘔吐、下痢(白い便がみられることがある)、発熱など、重症化すると入院が必要になったり、まれにけいれんや脳症を起こしたりすることがあります。
    ロタウイルスワクチンは、ロタウイルス胃腸炎の重症化を防ぐ効果が高いと言われています。

    ロタウイルスワクチンは2種類あり、どちらも飲むタイプのワクチンです。
    当院ではロタテック(5価ワクチン)の接種を行っています。

    ※ロタウイルスワクチンは、生ワクチンのため一回接種したら、4週間の間隔をあけて次の接種をします!


    ワクチン接種後・・・便の中に1週間程度ウイルスが排泄されます。
    おむつ交換後はしっかり石鹸で手洗いをしましょう。
    免疫力が低下した人との接触には注意してください。

    ロタウイルスワクチンの副反応の1つに腸重積があります。
    血便(イチゴゼリー状の便)が出る、元気がない、ぐったりしている、母乳やミルクを吐いてしまうなどいつもと違う症状が見られたら、すぐに相談しましょう。
    ※腸重積のリスクを低くするために初回接種は、14週6日までに行いましょう。


    ロタウイルス胃腸炎は、初回感染が最も重症化しやすいと言われています。
    赤ちゃんをロタウイルスから守るためにワクチンの接種をしましょう。