院長からのごあいさつ
今年もいよいよ梅雨入りと成りました。梅雨の語源は諸説ある様ですが、梅の実が熟す時機の雨と言う意味もある様です。当院の隠れシンボルツリー、中庭の梅の木の実も熟れ頃となり良い香りがしています。この実を漬けたリキュールを作るスタッフもいます。
この時期浴槽を始め防カビ対策には気を使います。基本は風を通す事が大事です。
身体の中のカビも疾患の原因になり得ます。婦人科でよくある疾患はカンジタ外陰膣症です。抗菌剤を使用して膣内をキレイに保つ常在菌が少なくなるとカンジタ菌が増えて症状が現れます。妊娠中に免疫のバランスが変化した時も同じ事が起こります。カンジタ菌は存在しても症状が無ければ放置しても構いません。痒みや帯下の増加など症状が有れば治療の対象です。治療法は膣洗浄、膣錠挿入、外用薬の塗布を行います。最近は内服薬で治療する事も出来る様になりました。ベル通信Vol.10【2016年5月号】 の「ベルの知恵袋」に詳細が載っていますのでご覧下さい。
不快な事もある季節ですが、恵みの雨と考えて上手く乗り切りましょう。
(鈴木まさし)
2017年5月にクリニックベルで誕生した赤ちゃんをご紹介いたします!
※ 許可を頂いた赤ちゃんの写真のみを掲載させて頂いております。
【妊娠中】
・マタニティヨガがすごく良かったです。
・ベルママクラスは、グループワークで同じくらいの予定日の人たちとも話せてすごく良かったと思います。
【入院中】
・出産の際、自由に希望を伝えられたり、家族の立ち会いができたり、リラックスして過ごすことができ、安心できました。無痛分娩を選択できることも安心して出産に望むことができるポイントでした。
今月も引き続き、入院中の方を対象に『facebookについて』のアンケートを実施させていただきました。
先月の結果同様、まだまだPR不足であるという結果となりました。
改善策として、妊娠初期にお渡しするリーフレットにクリニックのHPとfacebookのアドレスを記載しました。お気軽にアクセスしていただけると幸いです。
先月より院内待合室に、ベル通信とfacebookバックナンバーのファイルを設置しています。そちらにもアドレスを載せてありますので、是非ご覧下さい。
赤ちゃんのスキンケア
赤ちゃんの皮膚は大人の3分の1と薄いため、刺激に弱くとてもデリケートです。
【最近の研究】
☆アトピー性皮膚炎
肌荒れがひどいと細菌などの異物から体を守るバリア機能が壊れます。そこから食物アレルギーのアレルゲン(卵、小麦など)が侵入するため、アレルギー反応が起こると考えられています。
生後1週から保湿剤を毎日塗布することで、アトピー性皮膚炎を減らすことができたという研究結果が発表されています。
【赤ちゃんの皮膚と皮脂量】
生後2ヶ月頃までの皮脂量
頭・顔 : 皮脂量が多く、べたつきやすく
にきびのような湿疹(脂漏性湿疹)ができやすい
体 : 皮脂量が少なく、カサカサした状態
【当院の保湿ケアの方針】
入院中は、ドライテクニック(ベル通信Vol.20【2017年3月号】参照)を行って皮膚の保護に努めています。
退院後は、皮膚の乾燥を防ぐために、初めは体を中心に、生後2~3ヶ月から顔も保湿剤を塗ることをお勧めしています。
【どんな保湿剤がいいの?】
赤ちゃんに使えるローションや乳液ならどのようなものでも構いません。
低刺激で赤ちゃんの体に合うものを選んであげて下さい。
ワセリンやベビーオイルは油分が多く、べたつくので使用を避けましょう。
【皮膚のトラブルを防ぐには】
清潔と保湿が大切!!
赤ちゃんの皮膚は刺激の少ない石けんを使用し、よく泡立ててから、
皮膚をこすらないようにママの手でやさしく洗ってあげましょう。
しっかりすすぐことも大切です。
お風呂の後は、乾燥を防ぐよう早めに保湿剤を塗ってあげましょう。
やさしく話しかけながら行うと、赤ちゃんとの楽しいスキンシップの
時間になりますよ。