ベル通信 Vol.038【2019年4,5月号】

    院長のごあいさつ

    2019年の途中、『平成』の時代が終わり、『令和』の時代となりました。当院では平成の最後は女の子、令和の最初も女の子が誕生しました。よォーこそ。二人とも硬膜外分娩(無痛分娩)でした。少産・少子化のこの時代、自然分娩、無痛分娩、帝王切開分娩、吸引・鉗子分娩、どんなスタイルの分娩だろうと、我々ベルスタッフは、妊娠を決意し、出産・育児を前向きに考えている人達を支持します。

    平成元年(1989年)に医師になった頃の産科婦人科は、日本でも名古屋市立大学病院でも、体外受精での妊娠は今よりずいぶん少なく、その後凍結・融解胚移植、顕微授精と生殖補助医療(ART)は発展し、今では世界有数のART天国となり、少産・少子化が進行するなか、約20人に1人はART児になっています。当時名市大病院では硬膜外分娩は行っていませんでしたが、平成30年12月から無痛分娩センターが開設され、より安全な硬膜外分娩を普及させようとしています。
    又、当時の手術は開腹手術が標準でしたが、今や帝王切開以外は婦人科がんの手術でさえも腹腔鏡手術で行われる様になって来ました。

    新しい技術は新しい時代を築きます。でも人の気持ちは急には変われないとも思います。初心を忘れず、人の気持ちに寄り添いながら未来に向けて変化して行きたいと考えています。

    (鈴木まさし)


    happybaby00

    クリニックベルで誕生した赤ちゃんをご紹介します!

    2019年3月生まれの赤ちゃん

    2019年4月生まれの赤ちゃん

    ※ 許可を頂いた赤ちゃんの写真のみを掲載させて頂いております。


    【外来】

    ・1階にもキッズルームができていてありがたかったです。

    【入院中】

    ・私のお産が進むまでの間、7才の娘と5才の息子に先生が命が産まれるまでの授業をして下さり、夫や未婚の私の妹も熱心に聞いていた。とても笑顔いっぱいゆったりとした安心できる時間でした。娘は赤ちゃんが産まれるのを見て「ママと赤ちゃんががんばっていた姿を見ていたら涙が出たよ」と言っていました。本当に心に残る出産でした。部屋のシャワーとってもサイコーでした!!!座ってゆっくりあびられたので、いやされました。

    ・ご飯がとても美味しく入院中の楽しみです。先生を始めスタッフの方が気軽に接してくださったり、優しく話を聞いて頂けるので安心して入院前から通院することができました。託児ルーム等あるため、上の子を遊ばせたりできるので上の子もあきずに時間が過ごせました。

    ・一人目の時と同様、とても快適に入院生活を過ごすことができました。分娩時も先生や大勢の助産師さんに励まされ、バースプランで希望した通りにしっかり呼吸しながら産むことができました。入院中の食事も毎回おいしくいただき、お部屋もいつもきれいで過ごしやすかったです。


     

    kouzyou

    骨密度を調べてみませんか?


    閉経後の女性は、骨密度を維持する女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少するため骨粗鬆症にかかりやすくなります。骨粗鬆症になると骨折しやすくなり、骨折すると寝たきりのリスクが高まります。
    自分の骨の状態を知り、骨粗鬆症を予防しましょう。

     

    ★次回のベル知恵袋は、骨密度(骨塩定量)についてお話します。
     


    chiebukuro

    MRワクチンのお話

    妊婦さんがかかると怖い風疹と、昨年からニュースでよく耳にする麻疹。この風疹・麻疹をカバーしているワクチンがMRワクチンです。そこで今回は、MRワクチンについてお話します。

    風疹・麻疹は今年も患者数が増えています。


    【風疹ってどんな病気?】

    基本的には予後良好です。しかし、妊娠20週までの妊婦が風疹に感染すると、子宮内感染を起こし、胎児が先天性心疾患、難聴、白内障などの先天性風疹症候群になる恐れがあります。

     

    【麻疹ってどんな病気?】

    日本では2015年に麻疹排除状態にあることが認定されています。しかし、海外では流行している国も多く、輸入麻疹の感染に引き続き注意が必要です。感染力がとても強く、あっという間に感染拡大します。

     【なぜ流行っているの?】

    風疹・麻疹ともにワクチンで予防できる病気です。しかし、MRワクチンが2回の定期接種となったのは2006年の4月からで、それまで接種機会のなかった年代や、接種が1回の年代は、免疫を持っていない人が多いと考えられています。現在の風疹流行も30~50代を中心に広がりを見せています。また、海外との行き来が盛んな近年、麻疹がいつ持ち込まれるか分かりません。免疫がないと、1人の感染者からあっという間に感染拡大します。



    ワクチンで予防を!】

    どちらの病気も、2回のワクチン接種でほぼ予防できます。
    また、多くの人が予防に努めることで、感染拡大を防ぐことができます。
    自分を守るための予防接種ですが、結果的に自分だけでなく、家族・子ども・妊婦・病気の人などを守ることにも繋がります。オリンピックを控え、海外渡航者が増える今だからこそ、ワクチン接種について一度ご検討ください。

    【大人の男性も定期接種に】

    現在の風疹拡大を受けて、免疫保有率が低い世代を対象に、ワクチン接種が開始されます。詳細が届き次第、Facebookからお知らせします。