腹圧性尿失禁について

腹圧性尿失禁

「突然の尿漏れで下着や服を濡らしてしまった。」「漏れてしまったことを周りの人に気付かれてしまったらどうしょう。」このような経験から不安で日常生活を楽しめないのはとても辛いことです。
恥ずかしさから誰にも相談できなかったり、年齢のせいとあきらめてしまったりする方もいるようです。
しかし、尿漏れは正しく対処すれば治る可能性のある症状です。今回は、女性の尿漏れの中で最も多く、
500万人以上の方が週1回以上経験していると言われる「腹圧性尿失禁」
についてお話します。

〈原因〉

骨盤の底には身体・臓器を支えるための骨盤底筋群と呼ばれる筋肉が集まっており、この骨盤底筋群には、尿道をしっかり閉じて尿を膀胱に閉じ込める働きがあります。

しかし…

 

このように骨盤底筋群の筋力低下を放っておいては、尿漏れは改善しません。

症状の軽い場合は骨盤底筋体操で改善が期待できます。

(また肥満の方や最近急に太った方は減量が有効なこともあります。)

骨盤底筋体操のやり方

(1)床に仰向けに寝て、足を肩幅に開き膝を立てます。

(2)膣や肛門の筋肉に力を入れて、3~10秒ほど引き締めます。
ポイント!出そうなオナラを我慢する感じです。
この時肛門の少し前にある膣のあたりも意識しながら、巾着袋を締めるイメージで「キュッ」と力を
入れましょう。

(3)力を緩めてリラックスします。

(4)(2)・(3)を10回(1セット)行います。

(5) (1)~(4)を朝・夜の2回(起床時・就寝前など)行います。

慣れてきたら・・・

◎テレビを見ているときや家事の合間、通勤途中など気付いたときにやってみましょう。
1日3~5セットを目標に行いましょう。

◎3ヶ月行うと7割の方が改善しています。最低3ヶ月を目標にしましょう。

注意

◎尿漏れが良くなってきたら体操を止めてしまいがちですが、元に戻ってしまいますので続けて日々の習慣にしましょう。

◎改善が見られない場合は泌尿器科を受診して下さい。

◎産後の方は1か月健診で医師から「普段通りの生活でいいですよ」と言われてから始めて下さい。

ちょこっと豆知識

江戸時代や明治時代の女性は、着物を着て美しく見える姿勢を意識し、また正座をする機会が多かったため現代女性に比べインナーマッスル(体の深いところにある筋肉)が発達していました。
一部の女性は経血を膣内に溜めておいて用を足す際に排泄することが出来たという一説があります。恐るべき骨盤底筋ですね。